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tsubameya
Bubble
2017 Summer Collection
5.24(wed)-7.31(mon)
それは水中を漂う夢。
耳元でぽこぽことこもった音をたてて延々と泡が昇っていく。
その隙間からいつかの夏の記憶がちらついて
それが眩しく輝くたびに言葉にできない感情が込み上げてきた。
cider brooch
町の小さな喫茶店。その日はうだるように暑くて、席についてすぐ二人でサイダーを注文した。
特に話す事はない。ただこの喫茶店で本を読んだり、サイダーに付いてくるコースターに落書きをしたり、そんな静かな時間を過ごすのが大好きだった。
暑さのせいか、午後の眠気のせいか意識が遠のいていく。外からはかすかに蝉の声が聞こえていた。
ふいに近くでカランと音がして意識が
戻る。君が本を読みながら、わずかに氷が残っているサイダーをゆっくりとストローでかき混ぜた音だった。細かな泡がはじける。グラス越しに見える彼女の服の色がサイダーにとけ込んでいるようだった。美しくゆれるその光景から目が離せない。息が止まるような感覚だった。
そんな十年前のある一日のたった一瞬の出来事。今でも色褪せる事なく、そのサイダーの色が僕の記憶の片隅に染み付いていた。
泡と鮮やかな欠片を閉じ込めました。夏にぴったりの涼しげなブローチです。
size:約3cm×2.3cm
suichu-ka earrings
きっと誰かが故意に投げ入れたんだろう。二階の教室のベランダからプールに浮かぶ一輪の花を眺めていた。
熱を帯びた風が吹くたびに水面がスパンコールのようにちらちらと日差しを反射させる。あまりにも眩しくて、綺麗で、まるで別世界のようで。これから始まる五限目の授業のことを思うと、いっそさざ波に揺られる花と一緒に溶けてしまいたいと思った。
水に浮かぶ一輪の花をイメージして製作したイヤリング・ピアスです。両耳でも片耳でも楽しめる個性的なアシンメトリーのデザインになっています。
size:(花)約1.5cm×2cm (茎)約2.5cm×1.5cm
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